ヤマハからYPJの新型が発売されると聞き、ついに昨年から噂のMTB版のYPJかとおもいきや、なんとクロスバイクタイプのYPJ-Cという電動アシスト自転車。⇓⇓
結構カッコいい。
まさか、YPJ-RがクロスバイクになってYPJ-Cとなって発売されるとは意外でした。なぜかというと、ヤマハのクロスバイクタイプの電動アシストはPAS-Braceとして既にあるからです。
ただYPJ-Cはロードバイクタイプのクロスバイク。すでにあるPAS-Braceはサスペンションやディスクブレーキを装備したMTBタイプでやや趣向が違うといえば違うといえます。
さて気になるスペックは?
ざっくりいうとYPJ-Rのドロップハンドルをフラットバーにしただけ。元がロードバイクなのでスタイリッシュ。PAS-Braceと比較するとゴツさがなく女性でも似合いそう。サイズも小型のサイズも用意してあり、女性もターゲットにしているのが分かります。
変速機はYPJ-Rが105というコンポーネントで、前2段、後ろ11段の比較的高級品。YPJ-CはSORAという前2段、後ろ9段のロードバイクのコンポとしては入門車用に替えられています。まあクロスバイクには十分かと。
不満があっても、シマノのコンポーネントなんで簡単に交換できます。
他はYPJ-Rと大きな違いはないかと思います。小さなバッテリーと電動アシストのシステムはいままでの電動アシスト自転車の野暮ったいスタイルを一新しています。
ただ走行距離の少なさは、YPJ-Rと同じ、いざスポーツサイクルとして楽しむには少なすぎます。長距離走行には予備のバッテリーは必須でしょう。
個人的にはロードバイクタイプのYPJ-Rよりも今回出たクロスバイクタイプのYPJ-Cのほうが用途が広く好感が持てます。YPJ-Rは本来ロードバイクとして楽しい速度では重たい自転車ですから。
ちなみに24キロ以上でアシストは0になります。これはママチャリでもロードでも合法的な電動アシスト自転車なら同じです。
そして小型でスリムではあるが、バッテリーの設置個所に疑問があります。YPJ-Rと同じですが、バッテリーが陣取っている場所は普通ボトルホルダーに最適な場所です。スポーツサイクルとして使うなら、なおさら。ボトルホルダーはいったいどこに置けばいいのでしょうか?この点は改善されていないようです。シートポスト側にもホルダーのダボ穴はなさそうだし少し疑問です。フラットバーなのでハンドルにボトルゲージを付ける手はありそう。
車輪が前後ともクイックリリースは便利です。PAS-Braceは前輪側のみですが両輪クイックなら輪行もできそうです。メンテナンス性もクイックリリースとハブナットでは天と地ほどの差です。ただ重量は16KGほどあるので、輪行する場合それなりの覚悟は必要です。
サイクリング中のパンクの修理もクイックならすぐチューブ交換できますが、ハブナットでは現実的にチューブを引き出してパッチ修理するしかありません。
気になる価格は199800円。YPJ-RとPAS-Braceの中間といったところです。
PAS-Braceとの競合になりそうですが、自分なら航続距離の長いPAS-Braceで十分かなと感じます。それほど長い距離を走らず、気軽にスポーツタイプの電動アシストを楽しみたい人はYPJ-Cがスタイルも含めよさそうです。スタイルは完全にYPJ-Cが勝っていると思います。PAS-Braceのペダル周りはいかにも電動という感じです。
ところでMTB版YPJはどうなったのでしょう?
気になる自転車なのでもう少し詳しく比較しました。
実用とスタイルを兼ね備えた電動アシスト自転車が出ました。