ビンディングのペダル シマノのペダルはSPDとかSPD-SLとかありますが、これって分解してメンテナンスできるのです。
デュラエースとかアルテグラとかのコンポで高価なペダルを持っている人ならペダルのメンテナンスも常識かもしれません。
自分はてっきり、調子が悪ければ使い捨てのパーツとばかり思ってました。特に自分の使っているSPDペダルは高価なものではなく、3千円位で購入できるので分解するなどという発想がそもそもありません。
しかし、今回、新品のSPDに交換後、わずか30キロくらいで、明らかに違和感が、左ペダルの回転が11時くらいを指したときにカクカク足の裏に感じます。
この感触は数年使ったペダルの故障した時の感触そのもの。
これは明らかに不良を引いてしまった感。明らかに初期不良の交換レベルだと思いますが、価格も安く入手したもので、送ったり、送り返したりも面倒だと。
調べているうちに、このシマノのペダルは分解して、グリスアップや鋼球を交換出来ることを知ります。
でも自転車のメンテナンスっていうのは特殊な工具が必要な場合が多いのです。このシマノのペダルも専用の工具がいるらしい。
工具が高いなら新品のSPDペダルを買った方がいいわけで、さっそく調べます。
少なくとも必ず必要な工具はこれです。僅か300円程度。ネットでは安く売ってますが送料の方が高いです。
TL-PD40 ギザギザの溝がありますが、この溝がミソです。
後は手持ちのレンチやスパナで何とかなりそうです。
さっそく分解します。30キロ程度しか走ってないので鋼球の割れは考えにくいですが、とりあえずメカニズムの学習とグリスの塗り直しをします。
作業開始後、すぐ問題に。
この専用工具をペダルに差し込み回すわけですが、幅広のレンチがいる。
手持ちのレンチでは僅かに足らない。
モンキーの場合、かなり開くモンキーが必要です。
手で回してみるも硬い。やはり工具が要ります。
これを分解するために数千円の幅広のモンキーを買うなら本末転倒。なんとか手持ちの工具で何とかならないか思案。
自分が使ったのはこれ、買っても数百円。
このピンが裏の溝にピタリとはまり、まるで専用工具のようです。
ぐっと力が入り、回すことができした。
あとは簡単。
緩めば手でくるくる回して外します。
玉押しはレンチがあればすべて分解できます。
ホイールの玉押し調整の感じで、緩すぎず、硬すぎず。
ちなみに、ペダルはこのようにグリスがいっぱい入っているので、構造を理解せずに、外からCRCなどぶっかけるとグリスが洗い流され、寿命が短くなります。
すべて鋼球をを取り出し、洗って、グリスを塗り直し。
鋼球はとても小さい。紛失に注意。
鋼球の割れは確認できませんでした。とにかく小さいので傷の確認などは老眼の自分には困難。
まあとりあえず、グリスアップと玉押しの調整で症状が治まることを期待します。
元の通り組み立てて完了です。
ちなみに鋼球が割れた場合、スモールパーツで購入して交換できます。
高価なSPDやSPD-SLペダルを持っている人は覚えていて損はない作業だと思います。
グリスアップ後、激坂を含め100kmほど走行、異音もなくなり快適にペダルが回せるようになりました。結局原因は不明ですが、構造も理解できたので、今後はペダルも定期的にメンテナンスする予定です。