格安自転車 異音がするので分解してみたら驚きの結果が
ホームセンターで売っていた子供用格安自転車。正月に購入後、天候の悪さと気温の低さであまり乗れませんでしたが、当初から後輪の方から変な音がしていました。カタカタ、カクカク、ホイールが1回転するごとに1回音が鳴る。音は収まる気配はない。
やっと暖かくなってきたので、調べてみることにしました。
前にも書きましたが、安い自転車はそれなりのパーツしか使われていません。
しかも自転車専門店外で買うのはそれなりの覚悟とリスクは必要だと思います。もちろん自分もそれを理解して購入しました。
異音の原因を探るため最初は外観から見る。当初予想していたタイヤと泥除けの接触はない。どうやらバンドブレーキの近辺から音がする。格安自転車はほぼこのバンドブレーキです。ホイールを外して分解してみる。
何度も思うが安い自転車ほど整備がしにくい。ブレーキとホイールが一体となっているので、ケーブルを外してからホイールを外す。クイックならワンタッチで外れるのに、この自転車はモンキーレンチやドライバーを多用して10分以上かかる。
ホイールを外し、バンドブレーキを分解。ほぼ新品なのでブレーキは綺麗。異物もない。音がするような原因は見当たらない。ここまで原因不明。
せっかくホイールを外したので玉あたりを見てみると、ゴリゴリしていて固い。酷い締め付け方です。過去に自分が購入した自転車で一番回転に抵抗があります。
やっぱり格安自転車は安いパーツだけでなく、組み立てもいい加減だなと、改めて思いつつ、調整をする。
このような適当な組み立て方なら、ベアリングのグリスも入っているか心配になり分解してみるとことに。 グリスはありましたが、 ナ、、ン、、ト 目を疑いました!
本来そこにあるものが無い、正確に言うと、あるものが足りない。
ベアリング
ただの鉄の玉ですが、明らかにベアリングが2個分ない、歯が抜けたようにすきまがある。
1個でなく2個です。1個なら気づかなかったかも、、、。
思わぬところで異音の原因が分かりました。ベアリングが無いため、回転が悪くなり異音が発生していたようです。
こんな不良ホイールの自転車で先週20キロ走った娘は偉いと思いました。
これは明らかに、整備不良か不良品。ホームセンターに持っていけば無償修理でしょうけど、重い自転車を車に積んで購入した20キロ先にある店舗まで持っていく気がしない。
近所の自転車屋さんにベアリングだけ買いにく、思ったより高く1個60円。
一応反対側のベアリングも足りてるか調べる。ギアがあるのでスプロケットを外して確認。こちらは大丈夫。
スプロケを外すのは専用工具が必要です。
購入したベアリングを取り付け、玉あたりの調整を済ませ、組み立て。
みごとに異音はなくなりました。ホイールもスムーズに回ります。
今回の一件で改めて格安自転車を専門店以外で買うのはリスクが伴うことが確認できました。自分である程度修理できるスキルのある人はいいですが、そうでない場合、よく考えて購入してください。ネットでも実店舗でも自転車専門店から購入することをお勧めします。
追記
ハブのベアリングが有るか、無いかなんて専門店で買っても分解して調べないでしょうね。専門店なら異音で気づくかもしれないけど。これは製造元の品質管理の問題でしょう。いずれにしも安い自転車は最初に想像もつかないリスクが有るってことです。