前回の記事に引き続き、今回は実走でのインプレです。
その前に、実走感は乗る人の主観的な感覚が大きいことを前置きしておきます。自分の場合、ママチャリからロードバイクまで趣味と実用で乗り分けているので、それらの自転車との比較が多くなると思います。過去に電動自転車は乗ったことはありますが、自分の自転車として所有するのは初めてです。
早速、走る準備です。
ディンプル式のセキュリティの高そうな鍵があるので、バイクのように差し込んで電源を入れるのかと思いましたが、ただコントローラーの上部のスイッチを押して入れるだけでした。
では鍵は何のためにあるのかというと、バッテリーの着脱とワイヤー鍵の開錠に使うだけ、実走行には必要ありません。したがって鍵を外せば動かなくなるのではなく。駐輪すれば附属のワイヤー錠なりでしっかり施錠する必要があります。
電源が入れば、コントローラーで走行モードを選びます。簡単に言うと、強、標準、エコモード、そしてアシストなしのモード。
最初は平地を中心にアシストなしで平地を15kmほど走ります。アシストなしでもコントローラーには速度、距離等の情報は表示されます。
アシストなしでの感想~平地をメインの走行~
ごく普通の自転車。平地ならば電動の補助なしでも結構走れます。橋の手前などによくある簡単なアップダウンも問題なく走れます。少なくともママチャリよりは早く快適に走れます。
ただ車重が20キロ以上ある自転車なので、軽快さはありません。明らかに軽い自転車との差は感じます。
30キロ位までなら簡単に出せますが40キロくらいだとギアが足りないせいか結構足が忙しくなります。
そして電動とは関係ありませんが、この自転車に内装の8段のギアが付いています。これにすこし戸惑います。
それは変速の仕方。MTBなどに多いシマノのラピッドファイヤ式の変速機を使った事がない人は関係ありませんが、これは指で変速します。
通常人差し指がギアアップ、親指がギアダウン。ところがこの自転車は操作が逆。
ギアアップのつもりがギアダウンになります。
慣れだと思いますが、坂の手前でギアダウンしたつもりがギアアップになったり、結構イラつきます。無意識に操作すると間違えるので、一度認識して押さねばならずワンテンポ遅れてしまいます。
体が慣れていて無意識に操作すると、やり直す操作を何度もするので走行後、指が痛くなりました。
それとギアチェンジのタイミングも外装ギアの場合、ペダルを漕ぎながらギアチェンジが当たり前。普通ペダルを回さないとギアは変わりません。
ですが内装ギアはペダルを止めて変速するのが基本。これもギアチェンジと同時にペダルを回すのがクセになっているので注意が必要。説明書に無理に回すと故障の原因となりますと書いているので神経を使います。
まあ万人が使うことを想定して造ってあるので簡単に壊れないとは思いますが、間違った使い方はできるだけ避けたほうが賢明です。
電動のシステムとは別のところで、かなり戸惑いました。操作に慣れれば8段もあるので平地でもそこそこスピードは出せるし、アシストなしでもそこそこの坂を上れます。
タイヤは26インチのやや太め、セミスリックタイヤです。タイヤ自体も衝撃や振動をかなり吸収しています。安心感があります。
サスペンションも見かけだけではありません。ばね式の廉価なサスですが、結構動いています。古いアスファルトの荒れた路面のショックもかなり吸収してくれます。
ブレーキはフロントのディスクはまだパッドが馴染んでないと思いますが、それでもよく聞きます。機械式ディスクはコントロールしにくいとか聞きますが、まったくそんなことはない、いいブレーキです。リアのV型ブレーキも当然よく効きます。
ブレーキに関してはまったく不満はありません。ホイールとブレーキパッドが馴染めばさらに良くなると思います。
平地のアシストなしの走行である程度、この自転車の特性が分かったので、次はいよいよ電動アシストの本領が発揮できる山坂道へと入っていきます。
続きは続きは次回へ。